「社内SE 楽」「社内SE ストレス少ない」
転職サイトやネットの「おすすめ職業ランキング」を見ていると、社内SEは「ワークライフバランスが取りやすい」「納期やプレッシャーのストレスが少ない」「比較的給与が高い」など、IT業界の中ではまるで【勝ち組】であるかのように紹介されていることがあります。
……いやいや、ちょっと待ってください。
現役で社内SEをやっている身から言わせてもらうと、その説に対する答えはただひとつ。
「※ただし会社による」
これに尽きます。
なぜ社内SEは「勝ち組」と言われるのか?
世の中のランキングで社内SEが天国扱いされる理由は、だいたい以下のようなイメージがあるからです。
- 自社がクライアントなので、客先常駐(SES)のような厳しい納期に追われない
- 基本的には自社のシステムだけを見ていればいい
- パッケージ(既製品)システムを入れていれば、トラブルが起きても「あ、これ導入業者に問い合わせときますね〜」で丸投げできる
確かに、完全パッケージ導入済みの平和な企業であれば、それはもう優雅にコーヒーを飲みながら過ごせる天国のような日々かもしれません。
ですが、全員がそんな温室で育っているわけではないのです。
現場のリアル:我が社の場合「難易度ハードモード」
ここで、私の日々の戦場(勤務先)のスペックをご紹介しましょう。
- システムは完全内製(バグが出たら直すのは誰? そう、私です)
- 自社システムを外部に販売もしている(社内の不具合対応 + 販売先の保守というダブルパンチ)
- さらに物流会社(HANDYターミナルなどの現場端末の不具合対応も標準装備)
そうです。自社・販売先・現場端末という怒涛の3方面作戦を日常的に強いられています。
不具合が発生した瞬間に「システム会社に丸投げ〜」なんてカードは存在しません。自分がその「システム会社」だからです。「勝ち組」どころか、マジでシンドイです。
最大の敵はシステムではなく「ITリテラシー」
さらにこの仕事を味わい深く(?)しているのが、現場からの問い合わせ対応です。
現場で汗を流す作業員の方々から、神妙な面持ちで連絡が来ます。
現場作業員:「パソコンが動かなくなった!助けてくれ!」
私:「わかりました、エクスプローラー開いて該当のファイル確認してもらえますか?」
現場作業員:「え? エクス……なに? 探検家?」
私:(そこから?????)
ファイルエクスプローラーすら伝わらない世界線で、日々ハンディターミナルの不具合と戦い、社内と社外のシステム保守を回す……。
これが「ストレスが少なくワークライフバランス良好な仕事」としてランキングに鎮座している現実です。
まとめ:社内SEを目指すあなたへ
社内SEという職種自体が悪なのではありません。
ただ、「社内SE=楽・勝ち組」というネットの言葉だけを信じて飛び込むと、私のように「内製 × 自社販売 × 物流現場 × 低ITリテラシー」の四重奏を奏でる羽目になります。
もしこれから社内SEを目指す方がいたら、面接でこう聞いてみてください。
「御社のシステムって、内製ですか? あとハンディターミナルありますか?」と。


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