はじめに
「TOEIC800点以上あり、タイでの7年間の勤務ではタイ人スタッフやクライアントと英語でコミュニケーションをとっていた時期が私にもありました」
50代の現役社内SEとして日本の物流会社で泥臭く働いている私ですが、先日、世界最大手の外資系物流企業であるDHLの面接を受ける機会がありました。
結果から言うと、不採用。
後日届いたフィードバックには「英語力に少し不安があるため」と書かれていました。
しかし、実際に面接を経験した私自身の感触としては、「英語の文法や単語力」そのものが原因ではなかったと感じています。今回は、英語での質疑応答のラリー自体は成立していたのに、なぜ私が落ちてしまったのか、そのリアルな失敗体験と学びをシェアします。
面接で起きたこと:突然の英語プレゼンと質疑応答
面接は最初、日本語での現職(社内SE)の業務説明からスタートしました。ここまでは至って順調。しかし、途中で面接官(マレーシア人の方でした)から突然こう振られたのです。
英語は普通に話せるという自負があったため、今回の面接では特に英語面接向けの準備をしていませんでした。しかし、今思えばこれが大きな間違いでした。
そもそも日本語の面接であっても、事前に回答の構成やエピソードの整理といった「面接の準備」は絶対に必要です。それなのに、英語面接に無対策で挑んでしまったのですから、スムーズに答えられるはずがありません。
案の定、頭の中で「どういう構成で話そうか…」と整理を始めることになり、
結果として、1〜2分間の沈黙(無言)を作ってしまったのです。
思考を整理したあと、英語でプロジェクトの状況や対応策を説明しました。その後も面接官から英語でいくつか質問が入りましたが、相手の言っていることは理解できましたし、こちらの言いたいことも伝えられ、会話のラリー自体はしっかり噛み合っていました。
自分の中では「文法はメチャクチャだったけれど、言いたいことは伝わったし、なんとか乗り切れたはず」と手応えを感じていたのです。
なぜ落ちたのか?「文法エラー」よりも重い「沈黙」の罪
後日、「英語に不安あり」という理由で不採用の通知を受けたとき、私は自分の面接を振り返り、ひとつの決定的な失敗に気づきました。
落ちた原因は、文法の乱れではありません。
最初に作った「1〜2分間の無言の沈黙」です。
外資系やグローバル企業のビジネス文化において、無言で考え込む時間は「思考中」ではなく、「パニックになっている」「会話を放棄した」「質問が理解できていない」と受け取られてしまうリスクが極めて高いのです。
会話のラリーがどれだけ成立していても、最初の沈黙で「英語でのコミュニケーションに難がある」という第一印象を与えてしまったのが命取りでした。
次に活かす!英語面接で沈黙を作らないための対策
この痛い失敗から、私は2つの強力な対策を学びました。同じように英語面接に挑むエンジニアの方は、ぜひ参考にしてください。
1. 考えている最中も「フレーズ」で場をつなぐ
1〜2分間無言になるくらいなら、まずは「考えていること」を英語で口に出して時間を稼ぐのが鉄則です。
- “That’s a great question. Let me take a moment to organize my thoughts.”
(良い質問ですね。少し考えを整理させてください) - “Let me think for a second…”
(少し考えさせてください)
これ一言を挟むだけで、相手は「あ、今頭の中で構成を練っているんだな」と安心して待ってくれます。
2. 「STAR法」を使って短文で答える
沈黙してしまうのは、その場で完璧な長文を作ろうとするからです。外資系面接の鉄板フォーマットである「STAR法」を使い、短文(主語+動詞)で切って話すのがコツです。
- S (Situation): 状況(どんなプロジェクトだったか)
- T (Task): 課題(何が大変だったか)
- A (Action): 行動(どう対処したか)
- R (Result): 結果(どうなったか)
文法が完璧でなくても、短い文章をテンポよく繋げる方が、相手にとってもクリアで聞き取りやすくなります。
おわりに
50代であっても、自身のスキルや経験が企業にFITすれば、まだまだ給料・待遇・仕事内容の良い企業に転職するチャンスは必ずあります。
今回の失敗をしっかり次の糧にして、また面接の機会や進展があればこのブログで報告していきます!

コメント